意見や希望を出し合ってみる
本日は、当社が所有しているマンションの管理組合の臨時総会が開かれました。総会の議題は大規模修繕工事についての話し合いでした。前回の大規模修繕工事は12年前になります。管理会社からの提案でそろそろ検討していきましょうという声かけで本日の集まりとなりました。
会場はマンションから徒歩五分ほど離れた公共施設の会議室で、夜の七時から始まりました。参加者は十名ほど。今回は住民の声を聴くための会でした。
たとえば、雨の日に雨どいから水が溢れてくるので修理をしてほしいという声。使われなくなった受水槽の撤去と、その跡地に新たな会議室の設置を求める提案も出ました。そうすれば、わざわざ外部の会場を借りる手間も省けるというのです。
さらに、駐車場の電灯のペンキ塗り直しについて意見が出た一方で、いっそ電灯を撤去してはという、逆の視点も示されました。管理会社の方々は、どの声にも丁寧に耳を傾け、記録を取っておられました。総会は約束の八時に終わりました。
人もマンションも街も40年経過
総会がおわり、マンションへの帰り道、八十三歳になる男性とともにマンションまで歩きました。四十年前、購入当初は住民の多くが三十代から四十代の若い世代で、マンション全体も若い家族と子供たちで賑わっていたと、語ってくださいました。
近隣には個人経営のスーパーが三軒もあったとのこと。もうすでにスーパーは駐車場になったり、賃貸ビルに変わったりしました。そして街は高齢者が大半を占める静かな住まいとなりました。
「二十年後、三十年後のことは、正直ね・・・」と彼はぽつりと言いました。「わたしも70歳台のころは友達とゴルフに行ったり温泉に行ったりしてたけど、いまは仲間も減ってね。することがなくなってきましてね。」という話にすごく寂しさを感じました。たしかに平均寿命から考えると、先は短いと思ってしまいます。
私もいずれは、80歳になるのですが、物件を引き継ぐ者として大いにかかわっていこうと思いました。やがて来る寿命の終わりをどう迎えるかを考えておかないといけないと真剣に考えるときに来ていると思いました。