本日に至るまで
今日は小倉南区の土地の決済が有りました。そこは小川が流れる田園風景で、空気が澄んで夜になると星がきれいに見えるところです。物件購入者は新築一戸建ての土地を求めていたところ、当該物件が予算も広さも条件に合ったのですぐに契約（ローン特約付き）になりました。
しかし契約から本日を迎えるまでは簡単ではありませんでした。まず物件は市街化調整区域で建築許可が下りるまで約一年かかりました。それに加えて買主の申し込んだ住宅ローン審査が二度も不合格。今年に入って三度目のチャレンジ。そしていくつかの難題をクリアして今月初めにようやく審査合格となりました。
売主は名古屋に家を持たれて長く、当該物件は相続して空家所有されていました。その後上物の劣化が進んだので解体して更地に。年に数回名古屋から現地に赴いて草刈りをされていました。
事前に売主からは、「決済の日には名古屋から博多で前泊して、当日決済場所に行きますから。決済場所が決まったら教えてください」とお聞きしていました。
幸せなお取引
決済場所の銀行はJR折尾駅北口を出た正面の銀行でわかりやすかったのですが、私は念のため外でお待ちすることにしました。そろそろ駅から出てこられるかなと思って駅の方を見ていました。
交差点になんとなく旅行中の感じがする品のいいご夫婦に目が留まりました。信号が青になり、お二人は横断歩道を渡ってこちらに向かって歩いてこられました。私との距離がだんだん近づいてきた時に、いわゆる「目で会話」する感じになり、こちらが会釈すると間違いなく売主さまでした。
この瞬間というのはとてもとてもうれしい瞬間で、電話のお声で想像するしかなかったお相手にお会いできたことが奇跡のように感じました。
電話では無理なことをお願いしたり、期待通りに行かなかった残念な報告を重ねていたことが有ったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。天気も最高の青空で桜も満開でした。
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