売却依頼の「依頼」

相続物件の売却相談

 

今日、会社に一戸建て物件の売却相談の来客がありました。この方は5年前にお母さまがお亡くなりになった時、物件売却の相談に来られました。そのときは相談者のお姉さん夫婦が物件に住むことになり、売却は延期となりました。

そして最近お姉さんが、ご病気で亡くなったそうで、残された義理の兄さんと話し合って物件を売却することに決めたそうでした。お姉さんは「小倉の土地は値が上がってきてるからまだ売らない方がいいね。売るとしても2年後だわ。」とおっしゃっていたそうです。

 

確かに先日の地価公示価格が発表されましたが物件の地価は昨年より10%上がっていました。相談の内容は本当に売れる価格が知りたい、売却にかかる費用、売却後の税金のこと、翌年の保険のことなどでした。

おおよその相場を丁寧に説明し、物件の売却の方法について詳しく説明しまた。

 

 

木刀譲渡の件

その後雑談になり、家系の話になりました。

依頼者の母方のおじいさまは、とある藩の豪農の次男さんで裕福に育てられたそうです。しかし長男さんが跡を継いでから居づらくなって、ほとんど何も持たず家を出られたそうです。

おじいさんは小倉にたどり着き、無一文から建設会社を立上げ、成功し、小倉の中心地に旅館を持つほど財産を築かれたそうです。そのおじいさんが家を出られる時、唯一持って出た物があったそうです。

 

私は気になったので一体それは何ですかと聞きました。

依頼者は一呼吸おいて、「それはね、藩主から授かった木刀でね、その木刀には藩主が詠んだ和歌が掘ってあるんです。」と教えてもらい、スマホに収められた木刀の写真を見せてくださいました。木刀はその後、お母さまへ、そしてお姉さんに渡って今は依頼者の手元にあるそうです。

そしてなんと、私にその木刀をくださると言われました。「いやいや、有難いお言葉ですが私は受け取る立場にはございません。」とお断りしました。どうしてもと言われたので、お城に返納したいとお伝えしました。すると「私と同じ考えですね。既にその方面に聞いたのですが埒が明かないので受け取ってください。」と言われましたが、返事を保留にして終わりました。

 

 


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