売主様との信頼関係

禁じ手「抜き行為」

本日、専任媒介契約をしている売主K様から「末吉さんからの紹介の業者さんでしょうか?手紙が届きましたよ。」という電話が入りました。私はK様のおっしゃる意味がわからなくて「もし宜しければその手紙に書いてあることを読んでいただけませんか?」とK様に言いました。すると、私が全く知らない同業者からの手紙で、「不動産のご売却をご検討なら当社にお任せを」という内容でした。

私はT様の物件の情報をインターネットで先週の月曜日に公開しました。おそらくその情報から法務局で謄本を取得して所有者を突き止めたのだろうと思います。これはいわゆる業者間での信頼関係を壊す行為「抜き行為」です。

 

私は、K様に専任媒介契約をしていることを改めてご理解いただくように説明をしました。K様も不審に思って私に電話をしたとのことで、お互いの信頼関係に問題はありませんでした。

また、この手紙を送ってきた業者の行為は良くありませんと言いました。

 

宅建協会にアドバイスをもらう

K様も、不動産業界の中にも悪質な業者がいるんですねと理解されました。例えば、もしこの手紙の誘導にしたがって電話でもしたら「公開されている金額より高く売ってあげますよ」とか「1社に任せるより複数社で競争する方が早く売れますよ」などと言葉巧みに私の専任媒介契約を解約するよう勧められていたと思います。

 

とりあえず、K様が手紙を私に預けたいので取りに来てくださいと言われました。私も現物がどのようなものなのか見てみたいと思いましたので、ご自宅に取りに行くことにしました。

そして福岡県宅建協会の業務相談窓口に電話をして今日の出来事を報告するとともにアドバイスをもらいました。ご担当者から「最近この問合せが多くなっています。最終的にこのような業者は信頼できない業者として業者間で評判になるからやっていけなくなるでしょう。しかし「抜き行為」を違法行為と立証するのは難しいので、結局売主様との信頼関係しかありません。」というアドバイスでした。


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