現地の物件確認
最近、相談を受けた木造アパートの物件確認に行きました。物件はJRの駅の再開発が行われた近くで駅まで徒歩5分。スーパー、ドラッグストアも徒歩五分の好立地。しかし老朽化が進んで現在6部屋中5部屋が退居し、残す1部屋に一人の老人が住んでいるという情報。
スタッフの一級建築士と現場に到着しました。かなりの老朽化で外階段を上がって二階の部屋に入るベランダが前面道路に傾いて倒れかけていました。支えている鉄骨は錆て腐食が進んでおり穴だらけ。いつ倒れてもおかしくない状況でした。
物件を補修して賃貸物件として生き返らせるのは、多額の出費がかかるうえ、それほど家賃は稼げないと判断しました。
今の状態を長期間継続することは危険が増すばかりなので、一日もはやく、入居者に退居していただく交渉を始めるべきであると考えました。ひとまず物件の撮影をしてLINEで報告させて頂きました。
立退き交渉の準備
所有者からは、現在入居中の方に退居を勧めてくださいという指示が入りました。高齢者の女性の一人暮らしです。さて何を準備したらよいかを考えました。いきなり退居してくださいと言って、理由をあまりにもリアルに伝えるのも入居者を心配をさせてしまうことになります。「次の移り住む場所はご自身でさがしてください」というのも、冷たすぎるかと思います。
宅建協会や同業の先輩に電話して聞いてみました。併せて、北九州市役所にも問合せしました。
宅建協会と先輩の社長からは交渉を上手に進めるうえで気を付けないといけないことを教わりました。市役所からは、市営住宅への転居を検討されてはどうかというアドバイスと、高齢者の専用相談窓口を紹介してもらいました。ということで、まずは訪問して大家さんの意向をお伝えしてみようと思います。
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