再訪
今日は午後から、売却依頼を受けた老朽化のかなり進んだ木造アパートの立ち退き交渉に行きました。物件の二階に上がる外階段から玄関までの通路を支える鉄骨が危ないことになっています。鉄骨が錆びて脆くなり危険な状況です。
賃借人のTさんは高齢の一人暮らしの女性です。二週間ほど前に初めて訪問した時は、「絶対出ません!」と強く立退きは拒絶されてました。粘り強く今日も前回と同じことを再度つたえて、少しづつ家主の考えを浸透させていこうと思って現地を訪問しました。
夕方に現地のアパートに到着しました。賃借人がおられる部屋は二階なので、そうです、外階段を上って行くしかないのです。老朽化した頼りない鉄骨に心の中で「どうか、持ちこたえてくださいね!」と心の中でつぶやいて一歩一歩静かに丁寧に階段を上がり、玄関に着きました。
ドアをノックしましたら、窓がガラッと開いて賃借人のTさんが顔をだし「ハイ、なんですか?」と一声。前回と同じパターン。
少し前進
「まえにご挨拶させて頂いた、山内興産末吉です」と怪しまれないように明るく挨拶をして、家主からの伝言を預かってきていることを言いました。そして、前回の繰り返しになるのですが丁寧に状況を説明しましたら、「私は歳だからね。そんなに急には出ていけませんからね。」という言葉が得られました。
いくぶんか家主の言い分を理解されたのか、退居に前向きな感じを受けました。
そして、私がすでに北九州市に相談を重ねて窓口を持っていることも伝えました。それを聞いてTさんも「そうなの。わかりました。でもすぐには出られませんよ。」と言われました。今日の立ち退き交渉の話はそこまででした。
その後玄関を開けて出てこられました。そして物件周辺の昔から今までの状況の移り変わりを話していただきました。少し私の存在を認めて頂けたのかなと感じました。
そして、家主様に今日の賃借人Tさん訪問のことと併せて、売却に向けて引き続き集客していく意気込みを伝えました。
コメント