一括査定からの反響のお客様
一昨年前に一括査定サイトからの反響のお客様から、今日正式に専任媒介で依頼を受けました。物件は小倉北区の一戸建てで相続物件です。売主さまが幼少期をすごされたご実家です。
やっと相続人が確定し、名義変更も完了しましたので売却できる状態になったとのことでした。上物は50年以上経過した木造の建物です。売主さまも、解体更地渡しが良いでしょうと言っておられました。小倉北区の人気の高い場所の物件で敷地面積は80坪近く有ります。
訪問査定時に物件を見せていただき、家の中から敷地のすみずみまで案内していただきました。そして売主さまからこの物件特有の難題が一つあることを告げられました。それは敷地の中に先祖代々のお墓が存在していることです。
長年その墓を亡くなられたお母さまが守られていました。
心理的瑕疵物件
このままお墓がある状態では売却は難しいので、お墓の移設を検討されるようにお願いしました。
昔からある先祖代々のお墓だとすると、土葬されていた可能性もあります。したがって近くの神社かお寺に相談してきちんとお祓いしてもらってお墓の移転をされるようにとお伝えしました。
お墓の移設ができたとして外観上何も無かったように見えても、心理的瑕疵として重要事項への記載は必要なのではと、思いましたので福岡県宅建協会業務相談室に確認を取りました。
その結果心理的瑕疵として記載は必須ですと判断されました。また買取業者が転売目的で買っても次に売る際は、心理的瑕疵条項として記載しなければならないそうです。判例によると売買が何度も何度もおこなわれて、近隣の居住者も知らない状態になっていれば問題ないとのことでした。
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