新人教育のむつかしさ

銀行のご担当者のリアルな話

きょう、取引銀行のご担当者と会話する機会がありました。7月の人事異動で新旧の担当者が来社されました。新しく担当になった方、エネルギッシュでガッツのある風貌の人物でした。入行当初から数年間の新入行員時代は表舞台ではなく影で銀行を支える部署に配属。本部から送られてくる書類の分別と保管業務で日々を送っていたとのこと。毎日が書類との格闘で身に着いたのが精神的に粘り強くなったこと。
同僚たちが表舞台でどんどん目に見える実績を上げていく中で、一人置いて行かれている孤独感と不安。そのような中でも5年先を行く先輩からかけられた忘れられない一言。「目の前にある仕事に全力投球するしかないんだよ」

先輩の忘れられない一言が今の自分を支えている。今の自分には与えられている仕事を、だまって全力投球することしかない。その精神でいままでやってきましたと。いままでにこのようなタイプはいませんでした。

この先どうなるか?

人口ピラミッド50代が一番多くて40代から減り始め、30代から急激に細くなり、20代が激減している状況だそうです。このまま10年20年経過したら銀行を支える人材が確実に不足する状況。
支店に配属された入社間もない新人を預かり、教育することがあったそうです。研修期間の座学での講義とテストでは優秀な成績をおさめた新入行員も現場での仕事には戸惑うばかり。とくに年配の経営者との距離の取り方がわからず、精神的な病に陥る行員もあったとそうです。若かった自分を思い出すものの、教え方にも苦労したとのこと。叱っていいものか、褒めて良いいものか。

あまり厳しくすると、落ち込んだりパワハラだと訴えられる。しかし仕事を離れて日曜日に釣りに誘ったら、本部に苦痛を訴えられたという事例もあるとのこと。時代が変わりましたと、嘆いておられましたが多くの企業はこの悩みがあるそうです。挨拶がわりのお話でした。

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