家族を残して東京へ

事情を説明します

きょう、管理している飲食店ビルの水漏れの原因を調査した会社の社長と面談しました。大変丁寧に詳しく調査した結果を報告してもらいました。管理組合として今後も引き続き関係をたもっていければいいかと思いました。
しかし、なんとつい最近会社を閉じられたとのこと。早い話が倒産したということでした。そして家族を残し、東京の会社に就職することが決まっていて17日に出発だそうです。

その社長、見た目は体格もよく元気そうに見えます。また仕事の中身も誠実そのものといった方です。見た目からして倒産したばっかりの社長には見なかったのですがこちらの驚いた表情を見て、ご自身から倒産に至る過程と今に至るまでの過程を語り始めました。

破産して人生上向き

店舗の設計施工やエアコンの取付けを本業として、従業員も増やして業績を伸ばしていたところに新型コロナの打撃を受け、受注が激減。ロシアの戦争で木材など材料費が高騰、いくつもあった大きなプロジェクトが消滅。いよいよ窮地に至り、保険金目当ての自〇まで考えたとのこと。
しかし、取引業者や知人から破産を進められ、弁護士に電話してから気が楽になり、サラリーマンになる決心に至りましたと。

それから就職活動です。東京の会社に年収1千万円で雇ってもらえる会社に就職が決定。「いまは資金繰りを考えなくていいので、働くだけでいいから本当に嬉しい。トランプも4回破産してるし。破産してからすべてがうまくいきだした。」お朗らかでした。「迷惑をかけた方がいることは一生忘れませんが、いまからの人生が本当に楽しみだ」と、東京での仕事にたいする前向きな気持ちと自信が感じられました。

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