マンションの査定依頼対応
今日は午後から、査定依頼の対応に追われていました。今回のご相談いただいたのは、小倉北区にある築20年のマンションの査定でした。これまでと同じように基本的な当社の物件査定マニュアル通りに、過去の売買事例を一つひとつ確認していきました。
すると、過去15件の取引事例が見つかりました。その内訳を見てみると、新築から5年目の時点で3件の事例があり、その後は毎年1~2件ほどのペースで売買が行われていたようです。
特に興味深かったのは、新築時から5年目に最初の物件が出てきました。新築価格と比較して約10%ほどの値下がりが見られました。その後、10年間をかけて徐々に価格は下がり約30%ほど値下がりして推移していました。
ところが、ここ数年の動向を見ると、売却価格が少しずつ上昇傾向にあることが分かりました。実は、このような価格推移は、他のマンションでもよく見られる特徴です。
実際に現地に行ってみることに
このデータを元に、簡易的な査定書を作成し、スタッフに共有しました。ところがその場で、スタッフから思いもよらない指摘を受けました。「査定したマンションの近隣に、地元デベロッパーの新しいマンション予定地の看板を最近見た気がする」というのです。その話を聞いて、私は興味が湧きました。すぐに現地を確認してみることにしました。
車を走らせ、現地に到着すると、幹線道路沿いに広がる広大な空き地が目に飛び込んできました。その場所には確かに、「マンション予定地」の目立つ看板が掲げられていました。
記憶を遡ると、以前そこには立派な古い一戸建てがあったことを思い出しました。風格あるその邸宅は、いつか取り壊される日が来るだろうとは思っていたのですが、いざその風景を目の当たりにすると、何とも言えない感慨が胸をよぎります。
数年もしたら、新しいマンションが出来上がって新しい人たちの暮らしがここで始まっていることだろうと想像していました。