寒い朝の読書
今朝は、普段よりもはるかに早く目が覚めました。まだ夜明け前午前4時です。窓の外を見ると、昨日の天気予報の通り、雪が積もっていました。暗くてよくわかりませんでしたが、外に出てみると小文字山はうっすらと白く雪に覆われていました。冷たい凍てつく空気にあたって家に入ったとき、なんと暖かいんだと感じました。
きょうは、早朝から読書をしようと決めていました。読もうとしていた本は、楠木建氏の『ストーリーとしての競争戦略』です。この本は2010年に初版が刊行され、翌年にはビジネス書大賞を受賞し、すでに30万部を超えるベストセラーとなっています。私は、明日のミーティングの準備のため、この本をじっくりと読み込もうと決めていたのです。
500ページにも及ぶこの書籍は、本格的な経営書としては異例のベストセラーになった本ではあるのですが、個人の生き方を考えるうえでも参考にできる素晴らしい参考書です。
文章は決して難解ではないし、著者の思考は驚くほど丁寧に綴られています。しかし、その本質を掴み取るには、単なる流し読みでは到底及びません。
私の場合は、文字にじっくりと向き合い、思索を重ねなければ何も得られない本です。きょうは朝から本気で著者との格闘にいどむ気持ちでした。
この本のとおり落とし込む
今朝の静寂は、それにうってつけの時間でした。余計な雑念を排し、ただ本の世界に没頭しました。雪の積もる朝の冷たい空気の中で、思考が研ぎ澄まされていくのを感じました。この時間こそが、私にとっての至福であり、成長の機会です。
自社の戦略を本書の視点から見直し、明日のミーティングの準備は整いました。それは自分の理想を言語化し、ストーリーを完成させることです。
「経営とは、単なる理論ではなく、一つの物語である」その言葉の意味が、今日、私の中で鮮明になりました。明日が楽しみです。