築15年のマンションを通して見た景色

マンション査定依頼の対応

本日は、築17年のマンションの査定依頼に対応しました。今回の物件は15階建てのマンションの13階部分でした。事前に査定依頼者から高層階ならではの魅力をメールで伝えてもらっていました。
小倉から若松まで一切さえぎるものが無く見渡せる景色は爽快。12階はワンフロアに2戸しかないため独立性が高く、マンションでありながら戸建て感覚の物件となります。

成約事例を調査したところ、築5年目から事例が出てきました。その頃から数年間は新築分譲価格よりも25%ほど値下げして売却されるケースが続いていました。しかし、ここ数年で市場が変化し、成約価格は徐々に上昇。現在では新築時の80%〜90%の価格で売却されることが一般的になり、直近2年では新築時の価格を上回っていました。

東京だけじゃないぞ

特に今回のような高層階の成約事例は少なく、実際に売りに出せば市場の注目を集める可能性が高いだろうと思いました。
また、近隣に築年数の近い別のマンションがあり、そちらの成約事例も確認しましたが、同様の価格上昇が見られました。やはり、人気エリアの中古マンションは現在も値上がり傾向にあるようです。

売主様にとっては、「今が売り時なのか、それともさらに値上がりを待つべきか」という判断が悩ましいところでしょう。一方で、購入を検討する側から見ると、金利の上昇が続いていることを考慮すると、買い控えの動きが出る可能性もあります。そのため、早めに売却した方が有利に進められるかもしれません。
従来、自分の中にこびりついていた「中古マンションは買った時が一番高く、時間とともに値下がりするものだ」という概念がまた否定されました。

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