漏水原因の究明

ミーティングで意見を聞く

管理している貸店舗で、原因不明の漏水が続いておりました。天井から水が滴り落ちる状況が続いておりました。排水管の事故だろうと推測していたものの、ここ数日間の天候を考えると雨漏りの可能性も否定できません。そのため、店舗への被害を最小限に抑えるべく、応急処置に追われる日々でした。
そうした中、昨日の朝礼後に全スタッフを集め、現状を共有し、この問題についての対策会議を開きました。

スタッフの一人から、「直接の原因ではないかもしれないが、ビルの東側にある共用排水管で以前漏水した箇所があるので、念のため再度点検してみたい」との意見が出ました。
私としても、それは一つの考え方として有効ではあるものの、決定的な原因究明には至らないだろうと考えていました。また、別のスタッフからは「漏水の専門業者に依頼した方が早いのではないか」という提案もありました。確かに、漏水修理のプロは数多く存在します。しかし、長年このビルを管理してきた私たちは、建物の構造や過去の修繕履歴を熟知しており、一から業者に調査を依頼すると時間も費用もかかることが懸念されました。そのため、今回はまず自社で調査を進めることに決定しました。

思わぬ結果で一同安堵する

そして本日、共用排水管の調査に取りかかりました。その作業は、狭いビルの隙間に体を入れ、壁を壊しながら最上階から1階まで縦に走る共用排水管を確認するという、大変な工程でした。
この調査には、数多くの漏水事故を解決してきた配管のプロの方に協力を依頼しました。加えて、当社の一級建築士が経験と勘を頼りに「ここが怪しい」と目星をつけた場所を特定し、狙いを定めて壁を壊しました。

すると、その場所の排水管が濡れており、試しに上階から水を流した途端に大量の水があふれ出しました。まさに、漏水の原因を突き止めた瞬間でした。
一部始終を記録した動画と写真を見たとき、「これこそプロの仕事だ」と感じました。最小限の労力と最短の時間で、的確に原因を究明できたのです。私は、いまさらながら自分の考えが間違っていたことを反省しました。そして奇跡ともいえる出来事に小躍りしてしまいました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!