査定依頼の対応をしました
本日、門司にあるマンションの査定依頼が入りました。査定にあたっては、まず基本通りに過去の成約事例を集めて時系列に整理し、一つ一つ丁寧に分析を行いました。
その後、現在売りに出されている物件の調査を進め、さらに近隣の市場動向も確認しました。この作業を繰り返していると、そこに浮かび上がってくる事実が実に興味深く、毎回新たな発見があります。
今回も例に漏れず、2022年以降の相場の上昇がはっきりと確認できました。特に直近の2年間は上昇幅が極端に大きくなっていました。
査定対象のマンションは今年3月で築9年となりますが、3年前からすでに新築時とほぼ同じ価格で取引される事例が出始めていました。そして現在市場に出されている同じマンションの売出価格は、新築時よりも20%も高いのです。この現実には思わず目を疑いました。
二極化はこの先も続く?
この価格設定を提案した不動産業者は、相場の限界をどんどん超えていくように売主にチャレンジさせているように感じます。もしこの価格で成約に至れば、新たな事例として記録され、相場全体がさらに引き上げられる可能性があります。
一方で、町の人口は確実に減少しており、今後も物件価格の二極化が続くことは避けられません。利便性の高いマンションは値上がりを続ける一方で、築40年、50年を超え、不便な立地にあるマンションはますます厳しい状況に追い込まれています。
査定書の作成を手伝ってくれたスタッフも「最近はどこもこの動きですね」と漏らしていました。実は昨年の今頃、私は「マンション価格の上昇は年内に限界を迎えるだろう」と予測していました。しかし、年が明けて2か月が経過した今でも、人気物件の価格は下がるどころか、依然として上昇を続けています。
スタッフが私の見通しの誤りを指摘することはありませんでしたが、私は彼らに対して、自分の予測が外れたことを素直に認めました。