手紙を書こうと思っていて書けない日々
本日、私は郵便局で思いがけない出会いをしました。
先日、あるお客様から心のこもったお礼状を頂きました。私も返書を出さねばと思いながら、日々の忙しさにかまけて手紙を出す機会を逸しておりました。そうして日が過ぎるうちに、手紙を書くという行為そのものが、心の中から少し消えかかっていました。
しかし本日思いがけず手紙を書くタイミングが訪れました。それはたまたま車を運転していた時のことでした。前を走る車が右折のウィンカーを出して停車したのです。その先には中央郵便局がありました。その瞬間、切手を買って手紙を出そうという発想を持ちました。
私はその瞬間的に起きた発想のまま郵便局へ入り、封筒と切手を買いました。持ち帰って手紙を書こうとしたのですが、なぜかここで書いて投函して帰ろうという気持ちになったのです。そして、迷わずその気分のままお客様に感謝の手紙を書き、切手を貼り投函しました。たった一通の手紙をかいたのに、なんだか大仕事を終えたような感覚になりました。わたしは用事を終えたので、郵便協を出て駐車場へ向かって歩いていました。すると一人の女性が向こうから歩いて来るのが目に入りました。
二十年越しの再会と、畑への誘い
どこか懐かしい気配をまとったその方と目が合った瞬間、「あー!社長!!」という懐かしい声が響きました。20年以上も前、私が経営していた健康センターで受付をされていた方でした。かつての私は黒髪でしたが、今やすっかりスキンヘッド。それでも私を見分けてくれたことに驚き、互いの近況を語り合いました。
彼女は今、脱サラした息子さんの無農薬農園を手伝っておられるそうです。なんと3000坪の土地で野菜を育て、地元の道の駅などに出荷しているとのことでした。
二人で立ち話をしているところに、ご主人さんも現れ、初対面にもかかわらず楽しく自然の恵みを語りあうことになりました。気づけば「今度の日曜日、一緒に畑に行きましょう」という話になりました。私たちは笑顔でその場を後にしたのです。本当に不思議な出会いでした。きょうの再会は私にとって忘れがたい一瞬となりました。