区分所有者の方からの意見
昨日、当社が管理を任せいただいているマンションの一人の区分所有者の方から私たちのもとに電話がありました。そのマンションでは、現在火災保険に加入することを検討しておりまして、先日保険会社から見積書が届き、各区分所有者に発送しておりました。
その電話の主は、自身で火災保険に加入しているため、管理組合が加入を検討している個人賠償責任包括特約は不要ではないか、というご意見を述べられました。確かに、二重払いになることは無駄な経費だという考え方はごもっともだと思います。
しかし理事会では、漏水事故などが起こった際に加害者が無保険だった場合のリスクを懸念し、万が一の備えとして特約の追加を検討していました。しかし、各区分所有者の実際の保険加入状況を把握しなければ、正しい判断ができないと考えました。
アンケートの結果
そこで、私たちは直接電話をかけ、簡単なアンケートを実施することにしました。火災保険に加入しているか、今後の加入予定はあるのか。そして、管理組合による保険への特約追加についてどう考えるか。結果、60%が加入済み、10%が未加入、30%は連絡が取れなかったという結果になりました。
未加入の方々はいずれも空室で部屋を所有しており、入居者が決まり次第加入する意向とのことでした。
また、保険加入している区分所有者のうち約6割が特約追加に賛成、残る4割は重複加入を懸念して反対でした。このアンケートの結果を理事長に報告したところ、最終的な判断は書面によるアンケートで多数決を取るべきだとの意見が示されました。電話をいただいた区分所有者の方にもアンケートの結果と理事長の考えを伝えました。
昨日の一本の電話から、丁寧に一人一人の意見を聞いてみることで組合全体の対話へとつながりました。有意義なご意見をいただき感謝しました。