一人で黙々と
今日は、お預かりしている物件の清掃の日でした。売主様は遠方にお住まいのため、できるだけ状況を詳しくお伝えしたいと思い、夕方に現地を訪れることにしていました。
真夏に比べると、日差しも少し和らいで秋の気配が感じられるようになってきました。そんなこともあって、作業も順調に進んでいるだろうと期待しながら、午後4時ごろに物件へ足を運びました。
到着すると、青いTシャツを着た体格のいい作業員の方が、掃き出し窓のサッシを丁寧に磨いている姿が目に入りました。体を丸めて一生懸命細かい汚れを落としている様子でした。
「お疲れ様です。山内興産です」と声をかけたのですが、気づかれなかったようで返事はありません。玄関から廊下、各部屋を見回り、リビングに入ったとき、ようやく気づいてくださり、改めてご挨拶をしました。
心をお込めた全力清掃
作業員の方は立ち上がり、ニッコリ微笑んで「先ほど島尻さんが来られて、差し入れをいただきました」と、まだ封を切っていないスポーツドリンクを見せてくれました。
そして「少し休憩してもいいですか?」と遠慮がちに尋ねられたので、「もちろんどうぞ」とお伝えしました。その後、短い雑談を交わし、和やかな時間を過ごしてから物件を後にしました。
現場を見渡すと、思っていた以上に美しく仕上がっており、清掃業者さんの丁寧な仕事ぶりに心から感謝の気持ちが湧いてきました。
やはり、人が心を込めて取り組む仕事には、その人柄がにじみ出るものだと感じました。遠方におられる売主様に安心していただけるよう、これからも誠実にお伝えしていきたいと思います。