異臭騒ぎ
先日から、私たちが管理しているビルの一店舗で、不思議な「異臭騒ぎ」が起きています。いくら調べても、原因が見つからないのです。
その匂いは、決まった時間に現れるわけではなく、だいたい夜の8時から9時頃にふっと漂い、30分ほどで消えるそうです。毎日ではなく、忘れたころにまた起きる——そんな気まぐれな現象です。
お店を借りてくださっている方も、トイレや換気扇、グリストラップまで丁寧に清掃されました。
私たちも共用部分の配管を徹底的に点検・清掃しましたが、それでも原因はつかめません。長年このビルを見守ってきましたが、こんなことは初めてです。
怒りの奥にある伝えたい思い
きょう、ついにお店の方が激怒され、「すぐ社長に代われ!」と会社に電話が入りました。私はちょうど出張中で新幹線のデッキから応対することになりました。
怒りの裏には、不安や困惑があるものです。まずはその気持ちに寄り添い、話をじっくりと聴かせていただきました。
当社も異臭の原因を究明すべく誠意を尽くしていることをご理解いただきました。やがて「すみません、つい興奮してしまって」と自分から謝ってこられたので、「引き続きですが、原因究明をつづけます。」と言って電話を切りました。
人は、行き場のない思いを抱えたとき、誰かに聞いてほしくなるものです。
私たちも同じ気持ちで、焦らず、原因を一つずつ探っていくしかありません。
明日は再度点検を行い、それでも分からない場合は、市の下水道部門に相談してみようと思っています。