営業時間外の来訪者
今日、午後六時半ごろ会社の玄関チャイムが鳴りました。営業時間外の時間です。今日はたまたま私とあとスタッフ一人が残っていました。
外は嵐のような強い風と雨が降っている状態です。何かのトラブルをかかえた人が来たなと思いました。もしかするとスタッフの誰かが忘れ物でも取りに帰ってきたのかなとも推測しました。
玄関でスリッパに履き替えて階段を上がってくる足音が聞こえました。ゆっくりとした足取りで、疲れ切った人が入ってくるように感じました。
事務所のノブが回り、一人の人物が入ってきました。デニムの上下の作業服に身を包んだカッコいい中年の男性でした。「片野の〇〇やけど。」少ししゃがれた声で話始めました。なんだかトラブルの雰囲気がもりもり感じられました。
株価に反して不景気感
私は仕事の手を休め、事務所の入り口に向かいました。そして男性に「いらっしゃいませ、何かございましたか?」と尋ねてみました。
すると「いま金が無いけんね。金を貸してた従業員がとんずらしたっちゃ。」なるほど、金が無いので金を貸してほしいのかと思いました。
「それでどうされたのですか?」と話の続きを聞くと、「2か月水道代払ってないから水道を停めるっち手紙が入ってたけんね、月末に金がはいるけんそれまでまってくれんね。」という内容の相談でした。
わざわざここまで来なくても電話で済む話なのにと思ったのですが、「電話もとめられとるけんね」ということでした。私は「はい、了解です。では来月入ったらすぐお支払い願います。」多分この方は嘘を言ってないと思って信じることにしました。しかし株価は史上最高値を更新したというのに、不景気な話でした。
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