早めに到着したけれど
今日は朝10時から取引が有りました。私は早めに着いて1階のカフェで時間待ちしようと思って予定時刻の30分前に着きました。駐車場に車を置いて1階のカフェに入ると、既に売主さんがカウンターに座って珈琲を飲んでおられました。
私は「おはようございます。本日はありがとうございます。」と挨拶し、「まだ早いので、そこのソファーで買主さんを待っております。」と言って距離を置いて待つことにしました。この売主さん、職業が教職員で趣味は剣道と書道。しかもいずれも高段者。横にいるだけで背筋がピンと伸びてしまいます。
すると間もなく、「末吉さん!今日はよろしくお願いします。」と言って買主さんが到着。私は「本日はありがとうございます。」と言って買主さんを先に3階の応接室に案内しました。そして1階のカフェに降りて売主に「いま到着されました。先に3階に上がられました。」と伝えました。
売主さんは残っていた珈琲をグッと飲み込んで、「では行きましょう!」と言ってサッと立ち上がりました。なんとなく「いざ出陣!!」みたいな気合を感じました。
多くを学ばせて頂きました
少し遅れて売主さんと一緒に応接室に入りました。売主さんに司法書士と買主さんを紹介し着席しました。予定通り順調に進行して、銀行の融資実行を待つ時間になりました。いつも通り世間話をしていると、話題が仕事の話になりました。
そして売主さんから「最近は剣道の指導も難しくなりましたよ。生徒を呼ぶときは絶対呼び捨てしちゃいけないんですよ。常に『さん』付けで呼ばないといけないんですよ。私が育った頃では考えられないことですけどね。」という教育現場の難しさを話されました。「時代が変わりましたね。父兄もうるさいですものね。」など無難な受け答えをしていました。
すると、ドアをノックして銀行の女性の職員の方がお盆にアイスコーヒーを乗せて入って来られました。「失礼いたします。」と言ってアイスコーヒーを全員に配り終えたその時、「さすがですねぇ!」と売主さん。
「客人の右側から置くという基本を学んでおられますね。お辞儀の角度など行き届いた作法、気持ちがいい。」と言われました。緊張しましたが学びの多い取引でした。
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