購入者の仲介業
きょう、久しぶりに同業者の社長から電話が入りました。10年前に出会った社長ですが、もう何年も会うことも無く、電話もしていなかった方でした。物件案内のことでの電話かなと思って出てみました。「お久しぶりです。末吉さん、いまもシステム使ってますか?」と聞かれました。わたしは「いまは使っていませんよ。」とこたえました。
もう20年以上前、山内興産の先輩社員から進められて読んだ「成功する売買仲介業」という本の著者が開催したセミナーに参加したことがありました。そのセミナーで教わった方針は、買主側に立った仲介戦略で、「バイヤーズエージェント」という言葉を使っておられたことを覚えています。同時に、ご自身が開発した顧客管理システムソフトの販売も行われていました。わたしは「すぐやってみたい!」と決断、即実践することにしました。使い始めて、一か月ほどで、反響が初めて入った時はとてもうれしかったことを覚えています。
その後使い続けて結果を出していたころに、見知らぬ同業者の方から電話が入って「福岡の不動産会社の社長が作ったソフトいかがですか?小倉では山内興産さんが使っていると紹介されたので電話したのですが」と言ってきた方が今日の電話の主です。その時は正直に使った感想と、気を付けたらいいことなど伝えました。
迷いが晴れたという電話
きょうその方は電話で、「迷っていたのですが、ソフト使ってみようと思って・・・」とおっしゃいました。
ソフトでチラシを作り、手配りしたり新聞折込みをして反響を取っていたのですが、時代に合わなくなったなと感じてバイヤーズエージェントに限界を感じて方針転換をしました。その戦略ソフトをいまから使い始めるということです。迷っていたけれど、バイヤーズエージェントに徹するという宣言のような電話でした。
わたしにできないことでも、別の人がすると上手くできることってあると思います。逆に他人ができないことでも私にできることもあると思います。
何が正解とかわからないと思います。過去の成功例も疑問符です。久しぶりにかかってきた電話、新しいことをスタートされる社長の意気込みを聞いて勇気をもらいました。
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