目に留まった看板
今日、物件調査へ向かう途中、新築分譲マンションの前を通り過ぎました。その玄関付近には「新築分譲マンション」と書かれた看板があり、その隣に、なにやら目を引く2つの看板が並んでいました。最初はよく見えませんでしたが、何かマンションのコンセプトのようなことが書かれているように感じました。
気になってしまい、まだ時間があったこともあり、私はその道を一度通り過ぎたのですが、マンションを一周してもう一度近づいて看板をよく見てみることにしました。
一つ目の看板には「ベランピング」と書かれていました。そこには、家族がベランダで楽しそうにバーベキューをしている写真や、テントを張ってキャンプ気分を楽しんでいる写真が載っていました。ベランピングとは「ベランダでキャンプをする」という意味の造語だとすぐにわかりました。ベランダという都会の限られた空間でも、アウトドア気分を味わうことができるという提案なのでしょう。
バイオフィリアって?
そして、もう一つの看板には「バイオフィリア」と書かれていました。その看板には、森林と小川の美しい写真が載せられていました。しかし「バイオフィリア」という言葉は初耳で、意味が分かりませんでした。
私は言葉の響きから、勝手に想像を膨らませました。「マンションの中庭には川が流れているのだろうか?」「それとも、バイオ技術を活用した空気の清浄化や排水の浄化が施されているのかもしれない」。考えれば考えるほど気になってしまい、「バイオフィリア」という言葉をGoogleで検索してみました。
調べてみると、「バイオ(生物・自然・生命)」と「フィリア(愛着)」という言葉から成る造語で、自然への愛着や親しみを意味するとのこと。この造語で分譲会社は何を言いたかったのか、ますます考えさせられました。「都会で暮らす人々に自然を感じてほしい」という新しいライフスタイルを提案?それともこの分譲会社は人類の在り方を啓蒙しようという意図があるのか?考えすぎか。
わたしはマンションを後にしましたが、「バイオフィリア」という言葉がいまも少し心に響いています。