会うべくして会う人

初対面で親近感をもつ経験

先日、当社が所有する飲食店向けの賃貸物件が空きました。近年の物価高騰の影響もあり、長年営業を続けてこられた前の借主様が、やむなく撤退を決断されたためです。
空室になり、店舗の賃貸営業を得意としている会社に連絡して募集をしました。どうなるか不安でしたが、意外とすぐに反響が入り、希望通りの条件で借りてらえる話になりました。

そして、新しい借主様が契約のため来社されました。私は本日が契約日だということを知りませんでしたが、ちょうど私も社内にいたため、ご挨拶させていただいたところ、驚くようなご縁があることがわかりました。
借主様は開口一番、こうおっしゃったのです。「今日は突然伺いましたが、お会いできてよかったです。ところで、東京海上のKさんをご存じですよね?」
Kさんという方は、当社創業時から長年お付き合いのある保険会社の二代目社長です。明るく聡明で、人柄も素晴らしい方です。そのKさんと借主様が知り合いだと聞き、私は心から安堵しました。

会うことになっていた

前の借主さんは、10年以上も堅実に経営を続け、コロナ禍も乗り越えた実力ある経営者でした。しかし、街の活気はコロナ前には戻らず、経費の上昇も重なり、苦渋の決断をされました。そのような状況の中、新たに店舗を構えようとする借主様の意気込みと勇気には、頭が下がる思いでした。同時に、長くお付き合いいただける方なのか、正直なところ不安もありました。
そんな中でのKさんとの共通のご縁。この偶然が、私に大きな安心感を与えてくれました。そして、さらに驚くべきことに、会話を進めるうちに、私が以前経営していた健康センターの立ち上げ時に設計を担当してくださった設計士とも、借主様がつながりを持っていることがわかったのです。

初対面の方でしたが、これほどまでに共通のご縁があると、何か運命的なものを感じずにはいられません。新たな挑戦をされる借主様を、心から応援したいという気持ちが自然と湧いてきました。人との縁を深めて新しい出会いがあって、ビジネスが展開していくことを改めて実感した一日でした。

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