県外からのご相談
先日、加盟している不動産売却情報サイトから一本の電話が入りました。内容は「下関市で物件売却を検討されている方がいるが、対応可能か」というものです。
下関市といえば、かつて「ヴィラージュ火の山」「シャルム長府」「ヴィラージュ侍町」などのマンション分譲を手掛けたことがあり、今でも賃貸物件の管理で訪れることのある馴染みの土地です。その経験から、もしかするとお役に立てるのではないかと考え、物件情報を取得することにしました。
早速、所有者の方に連絡を取り、状況を詳しく伺いました。相談者は4階建てのビルを所有するオーナーで、現在の物件の状態が芳しくないため、売却を検討しているとのことでした。
しかしながら、私はこの地域の不動産市場に詳しいわけではありません。そこで、地元で付き合いのある不動産会社数社に連絡を入れ、土地の坪単価について情報を収集。また、全国地価マップを活用し、路線価を調べることで、大まかな土地の価格を把握しました。さらに、スタッフと協力しながら、建物を解体する際の費用を見積もり、手を加えるべきポイントを整理したうえで、見積書を作成しました。
面談希望の連絡
そして本日、これらの調査結果をまとめた動画を作成し、相談者へ送付しました。すると、早速折り返しの連絡がありました。
「ここまで詳しく説明してもらえるとは思わなかった」と、大変喜んでいただけました。そして、最終的には「売却の方針を一旦中止し、物件の不具合を修繕しながら所有を続ける」という結論に至ったとのことでした。
さらに、「ぜひ一度、実際に物件を見に来てほしい」とのお誘いまでいただきました。当社も小倉のビル管理をしており、ちょうどいま外壁補修や配管の補修など現場対応をしているさなかでもあり、何らかのお役に立てるのではないかという思いを持ちました。
しかし、物件までが遠いのが難点です。ひとまず、お互いに経費の負担が少なく済むように検討しましょうということになりました。当初は売却のご相談でしたが、出会ったご縁を大切にしながら、今後も真摯にお手伝いを続けていこうと、強く思った次第です。