一つの結末を受け入れます

漏水のする物件の売却

きょう、先日内覧されたお客様より「購入を断念します」とのご連絡をいただきました。ご案内していた物件は門司区にある旧耐震のマンションでして、事情のあるものでした。
浴室を使用すると下階に漏水するという問題を抱えていたのです。使用を控えれば漏水は起こらないのですが、私には荷が重い物件でした。

そんな条件の中、売主さまは「現状のままで売りたい」とおっしゃいました。買取業者への買取打診も行いましたが、芳しい返事は得られず、結果として仲介での売却を進めることになりました。しかし、漏水という現実は、まったく買主の購入意欲を失わせました。
私は「まずは漏水を止めてから売るべきです」と申し上げましたが、それでも売主さまは現状のままでの売却を希望されました。

現実の壁

やがて、事情をご理解くださった方が内覧に現れ、私と売主さまは淡い期待を寄せました。工事費用を確認してから判断されるとのことでした。
しかし、本日、購入断念の返答をいただきました。

この方を最後に、当社では媒介継続が難しいと判断しました。売主さまの落胆は深かったですが、「まだ希望は残されています。私の力不足なだけです」とお伝えし、管理組合へのご挨拶をもって、静かにお別れすることに。売主さまが真に願う未来は、やはり物件の修繕なしには進まないと感じました。

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