売却の依頼をいただく
きょうの夕方、ひとつの商談を終えて車に戻ったときのことです。着信を確認すると、以前からマンション売却のご相談をいただいていた方からでした。すぐに折り返したのですが、つながらず留守電に。数分後、SMSが届き、「売却を山内興産さんでお願いします」との嬉しいメッセージでした。
こちらからもお礼を伝え、後日お打合せの機会をお願いしたのですが、すぐにまたお電話がありました。内容は少し意外で、「売却を友人に頼むことにしました。友人からLINEで『金額的は納得です。ぜひ今月中に内覧をしたいのでよろしく』という返事がとどき、内覧に来ます。そのとき末吉さんに立ち会っていただけませんか?」というものでした。
もう一つ重要な相談を受けました。それは、ご主人様が当社の出した査定金額を間違えて認識されていたことだそうです。どういう意味かというと、当社が出した4桁の査定金額の2桁目と3桁目の数字を反対にして記憶されていたそうです。それで実際の査定金額よりも数百万円高く認識をされていたとのこと。
ところが面白いことに、当社に査定依頼をした後で、まったく別の不動産会社にも査定を頼んでいたそうで、その不動産屋から「どこか別の不動産屋に査定を頼みましたか?その会社の出した金額はいくらでしたか?」と聞かれ、聞かれたままに、誤認していた高い金額を何の後ろめたさもないまま伝えたそうです。
数字の勘違いがあっても良縁が結ばれる
すると、目の前でカバンから電卓をとりだして、いろいろと計算をしていたそうです。そして最終的に「うん、その金額で妥当でしょう」と言われたそうです。なので、まったく疑うこともなく友人にそのまま、山内興産の出した査定よりも数百万高く伝えたそうです。そのことに昨日気が付いたそうで、「このまま進めて大丈夫でしょうか?」と尋ねられました。
私からすると、むしろ状況はとても良い方向に進んでいるように思いました。実際、ほかの不動産会社も妥当だと判断した金額ですから、迷わずその流れに乗っていただくのが最善だとお伝えしました。
計算や計画を超えた出来事に導かれるように、物事が自然に整っていく瞬間を感じました。