駐車場探しに東京から飛行機
昨日、突然「明日お時間とれますか?小倉駅でお会いできませんか?」というLINEが入りました。予定を見ると13時は訪問査定が入っており、難しい状況でした。
そこで「11時ならなんとか開けられます。少しの時間でよければ」と返信したところ、話の流れで10時にお会いすることになりました。
この方は、小倉北区で中古戸建てを空家で所有されています。約2年もの間、空家のままになっています。その理由は「駐車場がない」ことです。今回その解決のため、東京からわざわざ飛行機で来られたのです。
私はそもそもこの方の査定依頼の対応をした経緯があるのですが、まずは賃貸で入居者を入れたいと言われました。しかし私は賃貸営業はしていません。今回のことはほとんどボランティア。それでも、これまで関わってきたご縁を感じ、何とかお役に立ちたいと思いました。
小さなご縁のつながりの結果
小倉駅からの車中では「駐車場さえあれば入居が決まっていた」という話を聞き、今日の目的は駐車場探しです。「何が何でも駐車場を見つけよう!」と意気込んで現地へ向かいました。
目に入る月極駐車場を次から次へと電話をしましたがどこも満車。なんの手掛かりもなく物件に到着。半分あきらめかかった、そのときです。物件から10メートルほど離れたところにある空き地があることに目が行きました。
その空き地は以前から知っていたのですが、「どうせ無理でしょ」と思い込んで何もせずにいたのですが、きょうは違います。その土地の裏の家が、その土地との境界にフェンスをしてなかったので、もしかしたら所有者ではないかという、勝手な思い込みで飛込み訪問を決行したのです。
「駐車場を探しているのですがお宅の裏の土地のことでご相談があって・・・」と恐る恐る聞いてみると、「そこはね、うちの土地ではないんですよ。もしかしたら土地の向かい側に住んでいる方が詳しいかもしれませんよ」と教えてもらいました。
そしてさっそく2件目の飛込み訪問。すると、「その土地は私も誰が所有しているか知りません。だけど駐車場をさがしているなら、その土地の隣の家に駐車場スペースが3台あるでしょ。でもいつも1台は空いるから聞いてみたら?」とアドバイスをもらいました。
そして3件目の飛込み訪問。藁をもすがる思いでっ玄関前に立ち、希望と勇気をもってインターホンを押しました。すると家の中から年配の女性が出てこられました。事情を話すと「1台空いてるからいいですよ」と快く1台貸してくださることに。物件のすぐそばで理想的な場所でした。
東京から来られたお客様も本当に嬉しそうで、「小倉の人はみ~んな親切なひとばっかりだ!!」と言って喜んでおられました。
私も心が温かくなりました。人のつながりの中に、こうした「小さな奇跡」を見つけることができて幸せでした。