引き渡し日の日程調整、誰が主導するの？

あさだ

引き渡しの日ってどうやって決めるんやろ。売主主導？買主主導？契約書に引き渡し日書くのかな?

ご質問ありがとうございます。契約書における引き渡し日の扱いや、日程調整の進め方について詳しくご説明しますね。

引き渡し日の日程調整は誰が主導するのか？

代表：末吉

居住中か空室かで変わります。

物件が空室の場合（売主様いつでも引き渡せる状態）

買主様主導になることが多いです。

なぜなら、買主様が住宅ローンを利用する場合、ローンの審査に通って、金銭消費貸借契約（金消契約）を終えてからでないと取引ができないからです。

買主様

よし、契約が終わった！今からローンの本審査。審査に通ったら売主様に連絡しよう。

ローンの本審査は、通常1週間～10日ほどかかります。

このように、買主様の準備が整うのを待つ形になります。

売主様が居住中の場合

売主様主導になることが多いです。

買主様から「いつ頃引っ越して、いつ頃明け渡しできますか？」と聞かれることになります。売主様が実家に帰る予定が決まっていたり、引っ越しの準備に時間がかかったりする事情に合わせて調整することになりますね。

売主様

実家に戻るんだけど、荷物の整理とか、結構時間かかるのよね…

買主様

売主様、いつ頃お引っ越しのご予定ですか？

売主様

うーん、実家が近いから荷物運び出すのに2〜3週間かな。そのあと掃除して…1ヶ月後くらいを予定してもらえると助かります

買主様

わかりました。では、1ヶ月後を目安に調整しましょう！

このような感じで、売主様のご都合に合わせておおよその日程が決まります。

契約書に明記されるのは「引き渡し期限」

不動産売買契約書に、具体的な「引き渡し日」が明記されることはありません。代わりに、契約書には「引き渡し期限」が記載されるのが一般的です。この期限内で、売主様と買主様が話し合い、双方の都合が良い日を最終的な引き渡し日として決定します。

例えば、

買主様

お金の準備はできていますので、いつでもいいですよ！

売主様

私は暦にこだわるタイプで、大安吉日じゃないと嫌なんだよね。一番近い大安吉日の来週の日曜日がいいな

代表：末吉

日曜日だと、司法書士の先生が来れないから登記ができないんですよ…平日にしましょう。

売主様

じゃあ次の大安は２週間後になるわね

というように、双方の希望と現実的なスケジュールを考慮して決めていきます。

もし期限を超えてしまいそうになったら？

もし、何らかのやむを得ない事情で、決められた引き渡し期限を超えてしまいそうになった場合。

原則としては、期限を超えると違約金が発生する旨が契約書に明記されています。

しかし、お互いが事情を理解し、納得した上で「それなら大変だったね、いいですよ」と合意できれば、「覚書」を取り交わして、期限を超えてもペナルティなしで取引を進めることができます。

売主様

怪我をしてしまって引っ越し作業が進まなくて。本当に申し訳ないんですが、期限内に引き渡しが難しくなりそうです…

買主様

それは大変でしたね。事情も分かりますから、大丈夫ですよ！

代表：末吉

では、覚書を交わして、円滑に取引を進めましょう！

お互いが納得し、スムーズに引き渡しができるよう進めていくのが一番ですね。

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